みなかみで出会った人たちがいる。
出会ったといっても待ち合わせをしたのではなく、黄金色の田んぼではたらく人や、野菜の直売所で両手いっぱいの朝採れ野菜を抱えた人に話しかけてみたのだ。





People within nature
最初は「何しているんですか?」と声をかけてみる。すると、誇らしげに野菜や稲穂を見せてくれ、「どこから来たの?」という話が始まる。「このきゅうりは朝採れたんだ」「こっちのジュースはおいしいよ」「このあたりの人で集まって、稲でアートをつくっていて」「川を見たいなら、あっちの橋からなら大きな滝が見えるよ」。
かけられる言葉のひとつひとつに、みなかみの豊かな自然が見え隠れする。そして、会話がすこし、都市にいる時と違っていることに気づく。
何の仕事をしているか聞かれないこと。何かを売り込もうとなんてされないこと。会話のはしばしに、天気や日の入りの時間のような自然が持つタイムラインが現れること。




そうして何気ない会話を繰り返すうちに、垢が落ちたようにまっさらな気持ちになっていく。なんでもない自分が大きな自然に包まれてただ存在することが嬉しくなってくる。色とりどりのはち切れそうな野菜に感動して、黄金色の田んぼに落ちそうな夕陽に驚く。みなかみの人たちと交わす会話が、気持ちをリセットし、頭の中から雑音が消され、気持ちの良い朝目覚めた時のように意識が冴え渡っていくのだ。





ここで出会う人たちとの時間が、旅に出た心をゆっくりとリトリートしていく。
みなかみで出会った人たちがいる。出会ったといっても、待ち合わせをしたのではなく、黄金色の田んぼではたらく人や、野菜の直売所で両手いっぱいの朝採れ野菜を抱えた人に話しかけてみたのだ。



People with nature
最初は「何しているんですか?」と声をかけてみる。すると、誇らしげに野菜や稲穂を見せてくれ、「どこから来たの?」という話が始まる。「このきゅうりは朝採れたんだ」「こっちのジュースはおいしいよ」「このあたりの人で集まって、稲でアートをつくっていて」「川を見たいなら、あっちの橋からなら大きな滝が見えるよ」。


かけられる言葉のひとつひとつに、みなかみの豊かな自然が見え隠れする。そして、会話がすこし、都市にいる時と違っていることに気づく。
何の仕事をしているか聞かれないこと。何かを売り込もうとなんてされないこと。会話のはしばしに、天気や日の入りの時間のような自然が持つタイムラインが現れること。


そうして何気ない会話を繰り返すうちに、垢が落ちたようにまっさらな気持ちになっていく。なんでもない自分が大きな自然に包まれてただ存在することが嬉しくなってくる。色とりどりのはち切れそうな野菜に感動して、黄金色の田んぼに落ちそうな夕陽に驚く。みなかみの人たちと交わす会話が、気持ちをリセットし、頭の中から雑音が消され、気持ちの良い朝目覚めた時のように意識が冴え渡っていくのだ。
ここで出会う人たちとの時間が、旅に出た心をゆっくりとリトリートしていく。





